題名: レーザー脱毛後の色素沈着について

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初めまして!しんかせと申します。
私は今SBCにて、ハイジニーナ脱毛施術を受けています、5回のコースプランで、今は3回目です。

脱毛が終わってから数時間が経つとvioが赤く腫れあがり、痒みが強くなります。
患部を冷やすように指導され、冷却はしますが、睡眠時に無意識に掻いてしまいます。
その後、2週間くらいは炎症がひかず、さらに色素沈着した感じになってしまいました。
このような色素沈着はいずれ治りますか?

しんかせ様

しんかせ様

この度は東京脱毛に質問いただきありがとうございます。

早速答えさせていただきます。

いただいたご質問を分類すると次の3点に分けられます。

  1. 脱毛後に腫れ、かゆみが生じる
  2. そのかゆみを寝ているときに掻いてしまう
  3. その結果、色素沈着のようになり治るのか心配

①脱毛後の腫れやかゆみについて

SBCにて脱毛されているとのことなので、脱毛機はジェントルレーズPROか、メディオスターNEXT PROを使用しての脱毛だと察します。

レーザー脱毛は、毛のメラニン(肌や毛の黒い部分)にレーザーエネルギーを加えて毛乳頭を破壊する医療行為です。

要は毛乳頭を破壊するということはそれだけ高いエネルギー熱が加わっているということです。

医療機関での脱毛施術の場合、腫れの多くは施術直後に見られ、時間をあけて急に腫れが起きることは少ないため、医師が施術後の状態を見て、腫れが出て処置が必要と判断されれば軟膏などの処方がなされます。

レーザー脱毛後の軟膏はステロイドを用いるクリニックが一般的です。ステロイドは長期使用するものではなく、脱毛直後のあくまで短期的に使用するものです。

しんかせ様の場合、”数時間あけてからの腫れ”ということなので、ステロイド剤の処方がされていない可能性もあります。

次回クリニック来院の際にステロイド剤の処方について相談されるとよいでしょう。

仮に既にステロイド剤の処方を受けていてもなお効果が薄いと感じた場合、ステロイドにも弱いものから強いものまであります。

ステロイドの種類を変えることも念頭に相談していただければ、医師も判断しやすいと思います。

②就寝時に無意識に掻いてしまうことについて

脱毛による施術後のかゆみで最も多いのは”肌の乾燥”です。

レーザー脱毛を受けた肌は高温に晒されたため、皮膚にも多少のダメージが一時的に残ります。

それが肌の乾燥につながり、その結果痒くなってしまいます。

施術後のおすすめのケアとしては、脱毛した日はお風呂を避け、飲酒を控えてください。

体に熱がこもっている状態なので、なるべく体を冷やすことをおすすめします。

しんかせ様は既に実践しているので、継続されると良いです。

また、あまり知られていないことですが、脱毛施術前後は7日から10日程度、脱毛部位の保湿をおすすめします。

いわゆるビフォーケアとアフターケアです。

それにより施術後のかゆみがひくのが早いとの患者さんの声は多いです。

保湿前後のメリットはかゆみだけではなく、痛みのひきも早いことです。

おすすめの保湿クリームとしては、「ヘパリン類似物質」があります。

最近はいろいろな商品名で市販品を購入できます。

しんかせ様はVIO脱毛をされているので、塗る範囲が狭いので1本あれば十分だと思います。

ヘパリン類似物質を含む保湿商品はクリームやローションなどのタイプがありますが、脱毛後であるのでクリームタイプをおすすめします。

ぜひ一度お試しください。

③色素沈着が生じ、元に戻るのか心配

脱毛による炎症のダメージを皮膚が回復する過程でメラノサイトの過剰生成というものがあります。

(むずかしい用語ばかりでごめんなさい)

メラノサイトとは、メラニンを作り出す細胞のことをいいます。

肌は新陳代謝により新しい肌へと切り替わるのですが、脱毛レーザーをあてメラノサイトが増えると、肌の切り替わりがメラニンの量に追い付かず、結果、黒ずみとなって残ってしまいます。

まず大事なのは、皮膚を休め刺激を与えないことです。

しんかせ様の脱毛ペースにもよりますが、仮に1,2か月に1回ペースで脱毛を受けているのであれば、3か月に1回にするなど、クリニックへ通う間隔を少しあけてもいいと思います。

なぜなら、永久脱毛よりも色素沈着を治すことのほうが難しいからです。

特に陰部は角質層がとても薄く、色素沈着を起こしやすい部位なのです。

陰部の色素沈着は個人差があり、中には脱毛をお断りせざるを得ないほど色黒の方もいらっしゃいます。

次に肌の黒ずみ対策として、ハイドロキノンの使用を検討してみてはどうか?ということについて説明します。

ハイドロキノンは美白剤の塗り薬で、2002年に認可されクリニックから市販品までさまざまな商品が流通しており手に入りやすいです。

濃度は1%から10%までさまざまあります。濃度は高い程効果がありますが、皮膚への刺激のある薬なので、炎症を防止しつつ色素沈着改善の効果を得るには2~4%がよいでしょう。

使用の際はまずは患部以外でのパッチテストを忘れずに。

ハイドロキノンは酸化しやすいので、1ヶ月で使い切れる量を購入するようにしてください。

また、改善効果を確認するためにおすすめなのが、写真に記録を残すことです。

同じ部位、同じ撮影場所(光のあたり具合)にして、日々の記録をとると、どれだけ改善されたかが、一目瞭然になります。

まとめます。

・施術後のステロイド軟こうの使用有無を確認します。

 →使用していればもう少し強いものに変更します。

・ビフォー・アフターケア(保湿の徹底)

 →ヘパリン類似物質を含むクリームの使用をおすすめします。

・脱毛の間隔を長めに設定する。

 →例:3か月に1回

・改善状況の確認

 →写真に残す

※上記でも改善されない場合、ハイドロキノン使用を検討

長くなってしまいましたが、しんかせ様は5回コースのうちの3回が終わっているとのことなので、残り2回ですね。

残りをより効果的な脱毛にするため、参考にしていただけると幸いです。

剣持

質問者様からのお返事 2021.4.4

質問にお応えいただき、ありがとうございます。

VIOは皮膚が弱いうえに、色素沈着を起こしやすい部位であることを初めて知りました。さらに、脱毛よりも色素沈着を治す方が大変だということも学ばせていただきました。脱毛はあと2回ですが、間隔を空けて照射していきたいと思います。

SBCの脱毛後のアフターケア説明は一通りありますが、ステロイドの処方はなかったです。

レーザー照射により、一時的な炎症反応がおこることを想定した上で、ステロイドなどの処方があっても良いのかなぁと思いました。

このように、脱毛に対しての知識を持った方にいろいろ相談させていただいてから始めれば良かったです。

ためになりました。ありがとうございました。

しんかせ様より