歳を経て、生えていなかったところから毛が生えてきます。見られるのが恥ずかしいのですが先生や看護士さんには見られてしまうのでしょうか?

くずめがね様

はじめまして剣持と申します。

この度はご質問くださりありがとうございます。

早速ですが、以下の2点からお答えさせていただきます。

  1. 歳を経て生えていなかったところから毛が生えることについて
  2. 医師や看護師に見られてしまうことについて

歳を経て生えていなかったところから毛が生えることについて

くずねがね様が男性女性どちらかわかりませんので、両方の視点でお答えします。

男性の場合の毛の生え方の変化

男性の加齢による毛の生え方の変化について、患者さんからのいちばん多い声が「耳の毛」です。

これは加齢に伴い耳の毛が気になるというもの。

この原因は加齢によるヘアサイクル(毛周期)の変化にあります。

耳の毛は本来、成長期が短く、生えてはすぐに抜けてしまうため、若いころはうぶ毛のような柔らかい毛質なのですが、成長期が長くなると、毛が耳に生え残っている期間が長くなるため、うぶ毛だった毛はいつしか自然に抜けることなく成長を続け、太く硬く長く感じるようになるのです。

つまり、加齢によって成長期が長くなった耳毛は存在感を増すようになった、ということですね。

耳毛の他にももう一つ同じような性質を持っているのが眉毛です。

眉毛もメカニズムは耳毛と同じで加齢により毛周期の変化(成長期が長くなる)により、存在感を増します。

参考までにヘアサイクル(毛周期)についてのイメージ図はこちらです。

ヘアサイクル(毛周期)のイメージ

女性の場合の毛の生え方の変化

次に女性の加齢における毛の生え方の変化について。

女性の患者さんからのオーダーで多い部位は「あごひげ」です。

これはうぶ毛ではなく、しっかりと太い毛を指します。

なぜ女性にあごヒゲが生えるのか、その原因はホルモンバランスにあります。

女性は100%女性ホルモンが分泌されている、と思いがちですが実は分泌されているホルモンの10%が男性ホルモンなのです。

よって、不規則な生活や食生活の偏り、睡眠不足などのストレスによりホルモンバランスが乱れ、これに加齢による女性ホルモン分泌の低下が加わると男性ホルモンの割合が増えていき、結果としてあごからヒゲが生えてくる、というケースがあります。

くずめがね様の場合に上記の内容が該当するのかわかりませんが、男女それぞれの場合での加齢による毛の生え方の変化について書かせていただきました。

医師や看護師に見られてしまうことについて

患者さんがクリニックに訪れると、まずはカウンセリングで施術部位を拝見します。

はじめて来た場所で、スタッフとはいえ初対面の人に自分のコンプレックスを抱えた部位を見せるわけなので、恥ずかしく思うのも当然のことのように思います。

普段他人に見せることのない部位、特に下半身などの施術を受ける場合には患者さんにとって大変ストレスに感じますよね。

医療における羞恥心においては多くの研究発表もされていて、大切なテーマだと思います。

医療従事者が気を配っているにも関わらず、それ以上に患者さんは気を遣ってるなとこちらが思う場面も多いです。

改めて医療従事者は患者さんの気持ちを理解し自分がすべきことをしっかりと理解しカウンセリングから施術までを行うことが求められていると、くずめがね様のコメントに身の引き締まる思いがしました。

私が思うのは、羞恥心への対策として、まずは施術部位のみの露出とすること(施術以外の場所は着衣又はバスタオルで覆う)や施術時間を最小限にすること、今どのような状況かを施術の度に患者さんに説明して了承を得ることが大切だと思います。

そうすることで施術が一方通行で受け身なものから、患者さんもスタッフも同じゴールへ向けて行う共同作業のようなものになるのではないでしょうか。

まとめ

今回はくずめがね様の羞恥心が少しでも和らぐように私の個人的な意見を書かせていただきました。

また、手段としては男性専用や女性専用のエステやクリニックが最近多いので、そういうものアリかなと思います。

長くなりましたが、ご不明点などございましたら追ってコメントください。

くずめがね様の気持ちに寄り添ったクリニック選びができますよう心から願っております。

剣持