「申し訳ありませんが、あなたは脱毛できません」

と、せっかく脱毛のためにクリニックへ通ったのに断られたこと、ありますか?

そう、脱毛は誰もができるわけではなく、日焼けしていない肌の人しかできないのが、レーザー脱毛なんですよね。

※「日焼け肌OK」と謳う脱毛に”光脱毛”などがありますが、今回は医療脱毛の中でもレーザー脱毛に焦点をあてて解説しています。

なぜ日焼け肌は脱毛できないのか

脱毛しようと決心して、初めて「あ、日焼けしてたら脱毛できないのか」と知る人は多いです。

私の場合、脱毛カウンセリングを受ける当日まで、夏は半袖で普通に過ごしジョギングするときも半袖シャツをさらに腕まくりしたりなんかして、なるべく”なるべく日焼けしたい派”だったのですが、脱毛して日焼けが脱毛に良くない事を知ってからは夏でも長袖、できればサングラスをかける生活にシフトしていきました。

どうして日焼けがダメなのかっていうと、レーザー脱毛で使用する脱毛器は”黒”に反応する仕組みだから

なんですよね。

黒っていうのは、別に毛根や毛の黒だけではなくて、ホクロや日焼け肌の黒にも反応します。

医療脱毛(熱破壊式)で日焼けNGの理由

レーザーの熱がメラニン(黒色)に反応し毛乳頭を破壊する。

つまり、肌のメラニンが少なく毛が黒い場合に最も脱毛効果が高い。

例えば、色白の人は脱毛効果が高いけれど、色黒の人は脱毛効果が薄い(または施術自体を断られる)

ということ。色黒の肌でむりやりレーザーあてちゃったりすると、レーザーは肌自体の黒い部分に反応してしまうのでヤケドの原因にもなり皮膚に影響があるため、施術を断られることになります。

日焼けはレーザーの効果を弱める

僕たちの敵、それは紫外線

ほんとは日焼けしたいから脱毛さえしなければ晴れた日の太陽は味方なのですが

脱毛したい僕たちにとって、太陽から降り注ぐ紫外線は脱毛中はやっかいなやつなわけです。

紫外線はUV(UltraViolet)と言い、全部で3種類ありますが、太陽から地表まで届くのは2種類あります。

UVA

地表に届く紫外線のほとんど(95%)を占める。

肌のハリや弾力を生む細胞に損傷を与えるため、シワの原因になる。

⇒真皮ダメージ

UVB

エネルギーが強く肌表面の細胞に損傷を与える。

UVAと同様、シミの原因になるほか、皮膚ガンの原因にもなる。

⇒表皮ダメージ

この2つの紫外線が真皮と表皮に対してダメージを与えるのですが、どこかというと下の図のところになります。

UVA,UVBの皮膚に与える影響
UVA,UVBの皮膚に与える影響

UVAもUVBも、肌を黒くする原因であるのは同じなので

とりあえずどっちも効果的に、なるべく肌にあたらないようにする必要があります。

対処法は後述します。

医療脱毛を受けられないのはどの程度の日焼けなのか

断られる場合の多くは、レーザーが肌に反応しすぎるほどの褐色の場合です。

まだ日焼け跡がくっきり残っている、赤みがあってあきらかに皮膚が軽いやけど状態というのでは、断られる可能性が高いと言えます。

「脱毛できない」と断られたとき、どうする?

では、「脱毛できません」と言われた場合の対処方法です。

脱毛希望箇所がすべて日焼けしている場合

待つしかないです笑

いやほんと、日焼けで断られた場合、肌の入れ替わりまで待つしかないです。

皮膚の入れ替わりを「ターンオーバー」と言いますが、

どれくらいの期間なのかというと

20歳で28日、40歳で40日と言われています。

ターンオーバーを待つ間は、新たな日焼けをしないように、ターンオーバーを早めるビタミンCを摂取したり、外出時はサングラスをかけたりしましょう。

脱毛希望箇所の一部が日焼けして断られた場合

例えば、腕は日焼けしているけれど、VIOや胸毛は白い、という場合

クリニックと相談して、脱毛スケジュールを調整しましょう。

先に胸毛やって、次にVIO、そして最後に腕…のように、順番を日焼けしていない順にスケジュールを組みます。

脱毛はどのみち次の脱毛の施術まで1,2か月先になるようにスケジュールを組んで長い期間がかかるもの。

そこでターンオーバーを考慮しつつ、徐々に脱毛を進めていけば、なにも脱毛そのものを諦める必要はなくなります。

もちろん脱毛した箇所のターンオーバーを早める工夫(ビタミンC塗るとかなんとか)は積極的に行うことをオススメします。

日焼けを防ぐ手段として何が効果的か

「自分では日焼け止めも塗ってるし、それでも焼けやすい肌なんだよね」

とかいう場合は、一度いま使っている日焼け止めの成分と使い方を見直してみるのもアリだと思います。

日焼け止めにはSPFとかPAとかいう表記がありますけれど、まとめるとこうなります。

日常SPF10~20PA ++
お出かけSPF30PA +++
レジャーSPF50以上PA ++++
SPFとPAの比較表

SPFとPAについて

SPF(Sun Protection Factor)とは、紫外線(UVB)の効果の数値

PA(Protection grade of UVA)とは、紫外線(UVA)の効果の度合(4段階)

日焼け止めをSPFの数値の高さだけで選んでないか?

とにかくSPFの数値だけを見て外出前に一回塗って安心して一日中を外で過ごしたりしてませんか?

日焼け止めは2~3時間おきに塗らないと効果は期待できないので

「日焼け止め塗っても焼けるんだよね」

って言ってる人は塗る頻度を増やしてみては良いかと思います。

ちなみに塗る量はパール2個分

パール2個分のイメージ
このくらい塗る

まとめ 脱毛中は日焼けは「我慢」一択

冒頭で私がサングラスをかけるようになったと書きましたが、目からも紫外線は吸収すると脱毛するようになってから知ったからなんですよね。

早く脱毛を終えて海で日焼けできるように、

今だけはガマン!

そう自分に言い聞かせて、脱毛効果を最大限に高めていきましょう!