なぜクリニックの広告などを見ていると女性や男性の専用クリニックやエステがあるのでしょうか。

それは「独自性」と「差別化」が関係しています。

15年ほど前、私は既にクリニックで脱毛も施術していましたが、当時の患者さんのほとんどは女性でした。

たまにいらっしゃる男性患者さんはいても、どこか肩身が狭そうな感じでした。

(当時の男性患者さんはよく「場違いなところに来てしまった」といったことを言っていたなぁ。)

一方、女性患者さんからも

「なんで男性がいるの?」

と言われたことが何回もありました。

これは、暗に美容医療に

美容医療=女性患者

という構図が浸透してしまっていた事実の現れだと思います。

以前、男性専用クリニックといえば男性機能やAGA(男性型脱毛性)ばかりを指していました。

しかし

この10年で潜在的な美容における男性のニーズを見出し、そこにアプローチしていくクリニックが現れ始めます。

男性は待ってましたと言わんばかりに患者は急増し、男性美容市場は拡大し続けました。

男性は男性クリニックへ通い、これまで性別専門を謳っていなかったクリニックは他院との差別化を図るために”女性専用”へと生まれ変わったのです。(あくまで剣持意見です。)

そして今では、キャッチコピーとして

「女性専用だから安心」

「男性専用だから安心」

というのをよく見かけるようになりました。

様々なクリニックがありますが選別専用のクリニックは運営する法人が同じである事もめずらしくありません。

専用クリニックで働くスタッフは女性か男性かという点についてもなお話しようと思います。

ひとことで言えば、この点にクリニックの特色が出ています。

女性専用は、スタッフも女性である事が多いです。

しかし、男性専用はスタッフが男性のみ、というクリニックもあれば男性の中に数えるほどの女性がいるケースと、その逆に女性の中に数えるほどの男性スタッフがいるケースです。

特に興味深いのは、

男性のアンダーヘアの脱毛の際は100%、男性が施術すると徹底するクリニックや、付き添いで女性が待合室で待つのも禁止するクリニックもあります。