脱毛といえば”ハイジニーナ女子(男子)”のように若い子が積極的に永久脱毛するイメージを持たれがちだが、ここ最近はミドル世代以上の紳士淑女が脱毛に積極的になってきた。
ここ最近の急激な”脱毛患者”の高齢化の原因はなぜなのか?
くわしく調べてみた。
介護脱毛という新しい考え方が”おひとりさま”の意識を変えた。
東脱では将来の介護してくれる人のことを考え、美容脱毛ではなく相手のための脱毛を”おひとりさま脱毛”と呼ぶことにした。
(2021年10月28日現在、どこをどう検索してもこの単語は見当たらなかったので、東脱が初めてということで良いだろう。)
日本は多様化の時代を迎え、いまや独身のままでいることは不思議なことでもなんでもなくなりましたよね。
晩婚化なんて言葉は既にほこりをかぶっているように感じます。
”結婚が遅くなった”のではなく、”そもそも結婚しなくても生きやすくなった”と考えるのが自然でしょう。
その証拠に、日本人が昔と比べてどれだけの人が”おひとりさま”を選ぶようになったのかみてみると。。。
1970年代と比べると半分しか結婚しなくなったという指標が国から発表されています。
独身を貫かなくても”おひとりさま”に誰でもなる可能性はある
生涯の伴侶を見つけた人はシングルを選択した人と比べ「自分は大丈夫」と本当に言えるかというと、そうでもないですよね。
配偶者に先立たれ残った方は未亡人となり、その後は独身と変わらない生活スタイルになるでしょう。
シングルマザー(シングルファザー)は今や身近にたくさんいる程、離婚も受け入れられる世の中です。
そうした将来自分の面倒を見てもらうことに意識が向きやすいのが、40代以降のいわゆる”ミドル世代”なんだと思います。
脱毛は見た目のため?それともマナー?
みなさんも若いときは「脱毛なんて」と興味を持たなかった人も、ふと、自分がまさか芸能人でもないのに「見られる側」になるとは想像していなかっただろう。。
そう、「自分が介護されたら見られるよね。いろいろなデリケートなところ」ということ。
誰もが元気に年を重ねて、誰にも迷惑をかけることなく冥途へ旅だてられればよいのですが、実際はとんでもないペースで介護を受ける人が増えています。
高齢化だけが取り沙汰されている昨今ですが、たった17年で要介護者は約3倍に増えている今の日本では、誰が介護を必要とするようになるのかわからない”要介護化”社会でもあるんですね。
自分がいざ介護される側になった時、下の世話をしてくれる人に見せるのが恥ずかしいとか言っていられませんし、そもそも体の自由が利かないから介護を受けているわけなので、見た目がどうのこうのじゃないですよね。
なされるがままに「お願いします」でよいわけです。介護士はそのためのスペシャリストなわけですから、毛の有無なんて気にしません。
介護のための脱毛が初めて日経BPヒット総合研究所が記事として公開したのが2015年でした。
その時はまだ「脱毛はマナー」としてしか認知されておらず、脱毛クリニックもそれにならっていたような印象があります。
ちなみに、”介護脱毛”という言葉は大手医療脱毛クリニック「リゼ」が使いだしたというのが有力な説です。
「どう見られるか」ではなく「どうすれば清潔か」で脱毛が選択肢に。
排泄介助という点で特に女性のVIOのうち、IやOの部分については、上述したのと少し事情が異なるようです。
どうしても拭きのこしやすいために雑菌が繁殖しやすいという衛生面の観点から、脱毛を選択することは相手へのマナーだけではなく自分自身にもメリットがあると認知されるようになってきました。
わずか5,6年しか経っていないのに、脱毛に対するイメージはガラリと様変わりしたように思います。
”おひとりさま”芸能人で永久脱毛しているのは誰?
もともと美容に興味があり、若い芸能人やモデルの影響を受けやすいという属性ではないミドル世代おひとりさまに影響を与えたのは、やはり同年代の同じようなライフスタイルの芸能人でしょう。
介護脱毛をひろめたきっかけに、おぎやはぎ・小木博明や大久保佳代子、いとうあさこがある番組内で言及したのがきっかけと言われています。
その時のニュアンスはやはり”マナーとして”脱毛すべきというものですが、それは芸能人だからという側面があるからで、万人にそれが求められるものでもないというのは前述の通りです。
おひとりさま脱毛の必要性は本当にあるのか?介護の現場に聞いてみた
いかに清潔さが増すとはいえ、それがどの程度なのかという疑問が残りますよね。
長年にわたり老年介護を専門として多数の老人介護に携わった経験を持つ看護師の聞き取り調査によれば、「老人になると毛も薄いし、特に女性はエストロゲンが減少するために毛髪(陰毛)も減少する。それにそもそも排泄ケアとはそういうものだ。毛はどうにでもなるけれど、肥満はどうにもならないよね」
という、とてもプロフェッショナルな回答を得ました。
介護する側にとっては毛よりも体型のほうが苦労が多いようですね。
つまり介護を受ける側にとって、脱毛をするもしないも本人の捉え方次第なので、脱毛したかったらすればよいのでは?程度のことだということです。
脱毛クリニックの宣伝文句は「家族に迷惑かけないように」とか「介護する側への感謝の気持ち」などの感情面からの必要性を謳っているところを多く見かけますが、脱毛を相手への感謝ととらえるか、言葉で感謝するかは人それぞれの価値観ですからね。
あくまで自分の意志で決めることが大切であると思います。
実は40代からの脱毛は効果は小、脱毛の始め時はいつがよいのか?
それでもなお、遅ればせながら脱毛に興味をもったアナタへ
どうせやるなら実は若いうちにやっておくほうがコスパは良いです。
というのも、永久脱毛というのはレーザーが主流であり、白髪には効き目がありません。
白いものが目立たないうちに脱毛してしまうことをオススメします。
一部の美容クリニックでは蓄熱式という白髪にも効くような謳い文句もあります。
(白髪には効かないというクリニックも当然あります。)
なぜ効くとか効かないとか意見が分かれるのかというと、蓄熱式はレーザーに比べると歴史が浅く、技術的に確立できていないからということが挙げられます。
もう数年こなれてくると本当に白髪にも効くものが出てくるかもしれませんね。